「60日でできる!二足歩行ロボット自作入門」サポートページ
FAQ(よくある質問 Q&A)/代替パーツ情報
読者の方々からメールにて寄せられた質問のうち、一般性があり他の読者の方にも有用と思われる内容を
Q&A形式でまとめました。
質問1:P618お買い物リスト(道具編)No.1のH8用Cコンパイラが販売中止で
入手できないのですがどうすれば良いでしょう?
2023/01/22
回答1:秋月電子の通販コードK-00211「AKI−H8/3052LAN開発キット」(\8,200-)に本書で利用したCコンパイラが含まれています。
追加の出費になってしまいますが記事のとおりに作れるのでお勧めです。
別の案としては、以下の記事を参考に、マイコンを3067Fから
「AKI−H8/3069Fマイコンボードキット 完成品 DRAM付通販コード K-02298」に変えて
作ると、本書に含むプログラムを使える割合が高くなって、比較的楽に進められるでしょう。
もしくは、Pen4 Ver3のページで紹介している様に、本書の制御系の内容は
考え方だけ参考にして別のマイコンで作るのも楽しいです。
質問2:P613お買い物リスト(材料編)No.36のRCサーボ(サンワERG−VR、ERG−VB)が生産終了で
入手できません。代替品を紹介してください。
2018/04/09
回答2:寸法、性能、価格そして今後の入手性などを考慮して、例えばサンワのERS−962や、
SRG−CSとCT辺りでVRとVBを代替えするのが良さそうです。選定基準を示しておきます。
ERSの方が新型の様なので、数値比較はこちらを載せておきました。
- メーカー/ブランド:
数分の1程度の価格で、カタログスペックが近いものも入手可能ですが、自分で買ってみたり、
ネットのレビューをみた感じでは、けっこう当たりハズレが多い様です。なので、Pen4号オリジナルと同じサンワから選びました。
サンワのカタログHPから選ぶとすれば、「スタンダードサイズ/ミドルクラス」というのが近いです。
調べたカタログHPのURLです---> http://sanwa-denshi.co.jp/rc/car/servo/
- 寸法:
ERG-VR&VB 39.0×20.0×37.4mm --> ERS-962 40.3×20.2×35.9mm
少し寸法が違いますが、例えばスペース調整用のプラ板を1枚挟む等で調整できる範囲でしょう。
- 重量:
ERG-VR&VB 60g --> ERS-962 62g
Pen4号では「同じ」とみなせる範囲の差です。
- トルク&スピード:
ERG-VR 8kg・cm、0.07sec/60度 @6V
ERG-VB 13kg・cm、0.10sec/60度 @6V
ERS-962 15.2kg・cm、0.13sec/60度 @6V
トルクは同価格帯で20kg・cm程度の機種もありますが、フレームの強度を考慮すると、10kg・cm前後
くらいが良いところだと思います。
スピードは0.10sec/60度程度のものを選んでおけば、重心移動の動作に問題ないでしょう。
質問3:P612お買い物リスト(材料編)No.32のシャープ 距離センサユニット
GP2D12が生産終了で入手できないので代替品を紹介してください。 2010/03/07
回答3:後継機種?のシャープ 距離センサユニットGP2Y0A21が接続に互換性があります。
距離と出力電圧の関係が少し違うのでP301辺りで解説している近似多項式だけ調節して使えば良いでしょう。
質問4:P613お買い物リスト(材料編)No.36のRCサーボ(サンワSX−101Z)が生産終了で
入手できません。代替品を紹介してください。
2010/03/03
回答4:若干特性が異なりますがサンワ SRM−102Zがそのまま使えます。
質問5:P612お買い物リスト(材料編)No.37(Ni−MH電池 6.0V1100mAh)
について、ラジコンショップで聞いたら「無い」と言われてしまいました。
どうしたらいいでしょう? 2009/03/28
回答5:「Pen4号を動かせればOK」という基準では、ラジコン用に限らず
いろいろな物が使えるため、P18の電源の章は大雑把に書きました。これでは少し困ってしまう
という読者の方もいらっしゃるようなので、もう少し詳しい選び方を説明しましょう。
電圧は約6V
マイコンの電源は、電池の電圧を安定化して5Vを作る回路にしてありますので、
P52の回路図にも書いているとおり、6V〜9V程度が適当な範囲です。一方、Pen4号
に使っているRCサーボは4.8V〜6V程度で使う機種です。そこで、電池の性質として、充電完了直後は
6V規格の電池でも7V以上の電圧になる(P64参照)ことなども考慮して、両方で共有できる6Vを選んでいます。
ちなみに、ラジコン用としては7.2Vや8.4Vの電池が一般的なので
7.2Vの電池も使いたいところです。いちおう動くことは動くのですが、RCサーボがすぐに壊れて
しまう可能性が高くなりますので6V(LiFeの6.6Vも可)を選ぶようにしてください。
容量は1100mAh前後
同じ電圧でも容量が大きいほど寸法も大きくなる傾向があります。ただし、同じ寸法で、同じ方式の
電池でも技術の進歩により、新型のほうが容量が大きくなる傾向があります。よって、
後述する寸法に収まるもので、1100mAh前後の物を選べば良いでしょう。
寸法は 縦34mm×横110mm×高さ20mm以内
これは本のとおりのレイアウトで胸フレーム内部にマイコン等を搭載する場合に、電池用として
空けてあるスペースの概略寸法です。59日目で登載する、操縦用ワイヤレスコントローラの受信機
は、電池の上に乗せてありますが、無線操縦の機能を装備しない場合は、このスペースも使えますので
高さ寸法は43mmとなります。本書で登載した電池は「平型」と呼ばれるパックの
電池ですが、受信機のスペースまで使えば「俵型」パックの電池も登載可能です。
参考
本書で使った電池と充電器の型番
電池:洛西モデルオリジナルバッテリー 6V1100NiMH ヒラガタ JR SANWA−Z
¥3,800−(2006年の購入価格¥1,899−)
充電器:Futaba Ni−Cd CHARGER MODEL FBC-20A(4)
各種電池の写真と説明:吉野のロボット−電源のページ
質問6:7日目のマイコンの動作確認がうまくいきません。どうすれば良いでしょう?
2009/01/24
回答6:とりあえず、電池の電圧をチェックし、OKならば配線やケーブルの
接続(つながり方と、ハンダがしっかり付いているか)、マイコンとの接続に使っている
PCのCOMポートの番号、マイコンボードの書き込みスイッチの状態、マイコンボードに
付けたモード選択用ジャンパ線等をチェックしてゆきます。
ここまできても原因が分からない場合は、一休みして(1日あけるといいですね)それよりも
前の日の作業を順番に見直しましょう。工作を終えて、すぐに試してみたい気持ちはありますが
、疲れていると、注意力がおちて間違えやすくなりますし、いろいろなものが目に入ってこなく
なりますので、リフレッシュすることが重要です。複数のメンバーで製作している場合は、作った
人とは別の人にチェックを頼むのも良いですね。
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