1.軸の相対位置関係
2.骨格の構造(関節のレイアウト)
バージョン1 6足歩行ロボットのコントローラーの分解能で、どの程度動くのか、様子を見るため 2サーボで動かしてみました。分解能もサーボの反応速度も不十分に見えましたので、 ほんの少し動かして次に進みました。 |
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バージョン2 レッグラボのHPを見ていると、運動が平面内にある「2D Walk」と平面で拘束しない 「3D Walk」を区別して実験をしていたので、それを見て当面は「前後方向の外乱を キャンセルしつつ横方向に歩く」ことをめざして8自由度で動かしました。 具体的な試験項目としては、足先軌道の各通過ポイントを通過する時刻と、ポイント間の 加減速パターンを指定して動す事によって重心移動とその時にジャイロからどういう波形が 来るかを見ました。リアルタイムに波形を評価し制御波形へフィードバックすることは 難しそうに思えたのですが、脚は思うように動いたので「これならば静歩行は簡単だろう」 と考え足の改造に進みました。 この段階では、ピッチ軸のジャイロからの入力を、足首にフィードバックしていました。 実際の制御方法としては、制御データを出力する段階で、ジャイロの入力に比例した オフセットデータをリアルタイムで計算し、出力データに加減する方法をとりました。 左右にモーターが張り出していますので、妙な位置に「足」があるように見えますが、 ここが股関節の真下になっています。 |
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バージョン3 バージョン2での試験の結果をふまえて、足と地面の接触の形態を「線」から「面」に変えて 静歩行が出来るようにしました。先ずは安定のとりやすい状態から始めようと言うことで 手元にあったアニメのロボットのプラモデルから比率をとって足の大きさを決めました。 合計自由度は10になりました。 足首の駆動方式はその他の関節と同様に、可動範囲より調節のしやすさ等を重視して パラレルリンクの一種の形にしました。 足首への負荷をかけすぎたためにサーボモーターが壊れてしまったのですが、同型式のサーボが 手に入らず修理が出来なくなったため、やむなくバージョン4の形に移行しました。 |
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バージョン4 足首のサーボを小型の物から普及型の物に変更し、レイアウトも変えました。 バージョン3の時には足首の可動範囲の不足を感じていましたので範囲を 広げました。 合計自由度はv3と同様10です。 足首の軸が1点に直交する様になっています。 |
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バージョン5 合計自由度は12になりました。 v4までは常に「足」が平行でしたが、このバージョンからつま先の向きを 左右に振れるようになりました。 当初は全ての関節にSRM-1301(SX-101Z)を使っていましたが、その内の2個を FP-S9303に戻しました。
各関節のトルク配分 |
2L1v6のRC用サーボ
機種 | トルク(kg・cm) | 速度(s/60度) | 重量(g) | 使用場所 | 説明 |
FP-S9303 | 7.2 | 0.19 | 64.5 | 0番関節 | 車用 |
ERG-VB | 13.0 | 0.10 | 60 | 1番関節 | 車用 |
ERG-VR | 8.0 | 0.07 | 60 | 2番関節 | 車用 |
SRM-1322Z | 3.6 | 0.17 | 45 | 3番関節 | 飛行機用 |
ERG-WR | 8.2 | 0.07 | 60 | 4番関節 | 車用、デジタルサーボ |
SX-101Z | 3.3 | 0.18 | 45 | 5番関節 | 車用、安価 |